2009年 03月 24日
白浜中学校 |
先日、南房総に花摘みに行った折り、たまたま白浜中学校の前を通りかかり、中には入れませんでしたが外側からぐるっと見てきました。
今から40年近く前、早稲田大学の池原研究室が設計した中学校です。
内部空間についてはなんともいえませんが、海に面していくつかの円弧を描いて並ぶ平屋の教室群のすっきりした感じと、それらの教室にひとつずつ載っているどことなく土着的な形のトップライトの対比が独特です。
標準的な学校では、教室から外部への出入口はたいてい1箇所しかなく、内外部を連続させて学びを云々といっても実際にはそれぞれの空間は隔絶されてしまいがちです。
でもこの学校では、それぞれの教室の芝生の庭に面したそれぞれのテラスと教室との間は三連の引き違い戸になっていて、教室のどこからでも外に出られる、本当の意味でテラスを学びの空間として教室と連動させる意図が感じ取れます。
至民中学校の設計のとき、先生方とのワークショップのなかで「内外部両方を一度に使った授業をしたい」といった発言もあったので、中庭やデッキと教室との関係をこんな風にしたかったのです。
実際の至民中学校では、空調機を収める関係から現場段階で部分的に腰壁ができてしまいましたが、それでも開口の三分の二を出入口にできたので、何とかつながっているかな、大丈夫かな、と気になっていることを思い出しました。
今から40年近く前、早稲田大学の池原研究室が設計した中学校です。
内部空間についてはなんともいえませんが、海に面していくつかの円弧を描いて並ぶ平屋の教室群のすっきりした感じと、それらの教室にひとつずつ載っているどことなく土着的な形のトップライトの対比が独特です。
標準的な学校では、教室から外部への出入口はたいてい1箇所しかなく、内外部を連続させて学びを云々といっても実際にはそれぞれの空間は隔絶されてしまいがちです。
でもこの学校では、それぞれの教室の芝生の庭に面したそれぞれのテラスと教室との間は三連の引き違い戸になっていて、教室のどこからでも外に出られる、本当の意味でテラスを学びの空間として教室と連動させる意図が感じ取れます。
至民中学校の設計のとき、先生方とのワークショップのなかで「内外部両方を一度に使った授業をしたい」といった発言もあったので、中庭やデッキと教室との関係をこんな風にしたかったのです。
実際の至民中学校では、空調機を収める関係から現場段階で部分的に腰壁ができてしまいましたが、それでも開口の三分の二を出入口にできたので、何とかつながっているかな、大丈夫かな、と気になっていることを思い出しました。
by ryo-oguchi
| 2009-03-24 17:01