2009年 01月 20日
湘南のほう |
対象となる団地は、ひと昔前に多く作られた5階建ての板状住棟が南面平行配置されたもので、以前ならどこにでもあってつまらないと思ったパターンですが、最近の団地に比べれば建物は低く緑地もゆったりと取られていて、素朴な居住環境としては少なくとも優れており、なんだか郷愁を誘われるたたずまいでした。
で、ひととおり調査を終えた後、以前に訪れたことのある同行の方が、「ここまで来たら海を見ておかなくては。」と言い出され、団地から十分ほど歩いて行った海岸で撮ったのが、これらの写真です。
現地の人は、普段から見慣れてしまってあまり何も感じないのかもしれない、とも思いましたが、久しぶりに見る広い広い海の夕景に、なんだか小学生のように感動してしまいました。
団地そのものは、悪くはないけれど湘南のみならず練馬にでもありそうなどうということのない代物ですが、でもそこからちょっと歩くと海がある、という条件が追加されると、やはり団地の人々もこの大きな海の景観を日々懐に暖めつつ暮らしているわけで、団地にも練馬とはちょっと違う暮らしのイメージが必要になってくるのだな、と思いました。
あるいはそれを「湘南」と呼ぶのでしょうか。
ちなみに個人的には出身地である練馬のほうに愛着がありますけれど。
by ryo-oguchi
| 2009-01-20 13:32
| まちのはなし