2007年 01月 26日
あたまとおしり |
前回が矢鱈、大上段だったので、今回は気を楽にして、以前小郡(現新山口)駅のホームで新幹線を待っていたとき、内田祥哉先生から聞いたお話です。
新幹線のデザインは、0系から始まり、100系、200系、300系、400系、500系、700系…と、ただひたすら最高速を追及した(とおぼしき)車両から、車内や沢山人を積むことにも配慮した(と思われる)車両まで色々ありますが、いずれも時速200キロ超で走行することが前提になっています。
時速200キロというと、例えば第一次大戦の頃であれば、大きな飛行機の離陸速度ですから、空気力学を無視できません。先頭車両は如何に空気を切り裂くか、トンネルの出入りの際の衝撃音を以下に抑えるか、色々な問題に対処すべくつくられています。
けれど空気の問題は先頭だけでなく、最後尾の車両にもあり、最近はむしろこちらのほうが大変になっているそうです。つまり、すごい速度を出すと、最後尾の車両は左右にぶれ始めるそうで、これをおさえる造形がなかなか難しい。
最後尾を単に最後尾としてつくるのであれば、飛行機のように垂直尾翼を設ければぶれは抑えられますが、電車の場合、飛行機と違って終点に着くと最後尾が先頭車両になってしまいますから、そう簡単にはいかない。
おしりに垂直尾翼がついていると、それがあたまになったときに、先頭車両としてなんとも都合が悪い。あたまとして問題なく、かつおしりとして如何にあるべきように造形するか、このおしりの造形がとても難しいのだそうです。
だから、列車の先頭車両は、よく頭になぞらえられ、その造形をかっこいいなあと思って見たりしますが、実はそれはおしり、というのが最近は正しいようです。
新幹線のデザインは、0系から始まり、100系、200系、300系、400系、500系、700系…と、ただひたすら最高速を追及した(とおぼしき)車両から、車内や沢山人を積むことにも配慮した(と思われる)車両まで色々ありますが、いずれも時速200キロ超で走行することが前提になっています。
時速200キロというと、例えば第一次大戦の頃であれば、大きな飛行機の離陸速度ですから、空気力学を無視できません。先頭車両は如何に空気を切り裂くか、トンネルの出入りの際の衝撃音を以下に抑えるか、色々な問題に対処すべくつくられています。
けれど空気の問題は先頭だけでなく、最後尾の車両にもあり、最近はむしろこちらのほうが大変になっているそうです。つまり、すごい速度を出すと、最後尾の車両は左右にぶれ始めるそうで、これをおさえる造形がなかなか難しい。
最後尾を単に最後尾としてつくるのであれば、飛行機のように垂直尾翼を設ければぶれは抑えられますが、電車の場合、飛行機と違って終点に着くと最後尾が先頭車両になってしまいますから、そう簡単にはいかない。
おしりに垂直尾翼がついていると、それがあたまになったときに、先頭車両としてなんとも都合が悪い。あたまとして問題なく、かつおしりとして如何にあるべきように造形するか、このおしりの造形がとても難しいのだそうです。
だから、列車の先頭車両は、よく頭になぞらえられ、その造形をかっこいいなあと思って見たりしますが、実はそれはおしり、というのが最近は正しいようです。
by ryo-oguchi
| 2007-01-26 14:09
| 建築のはなし