2006年 08月 07日
国産材はつかえるか |
まだ前の事務所に勤めていたころ、林野庁の「国産材活用方策検討委員会」のコンサルタントの仕事を担当したことがあります。全国の2200の工務店にアンケートを送り、国産材を使っているかどうか、使っているとしたらどのような部位か、使っていないとしたらそれはなぜか、いつ頃からか、どうしたら使うようになるか、尋ねました。
部位別に見ると国産材の利用は土台で5割、柱及び和風造作材で7割、横架材が3割程度でした。材積でいうと梁は柱よりだいぶ多いので、半分以上は外材ということになります。またアンケートの対象は工務店だけで、大手のハウスメーカーや建材屋、2×4は入っていませんから、それらを含めた全体でみると国産材の比率はかなり低いものになります。
一方で、国産材を使わない理由は「外材より高いから」、「含水率、くるい、強度等品質が悪いから」、「欲しいサイズのものが無いから」等が多く挙げられました。
一般的には国産材は苦しい状態であることは明らかですが、一方で国産材、地場産材を使おう、使ってもらおうと頑張っている人たちも最近増えています。
何故「高い」かというと、林業そのものにかかるコストや山から消費地までのインフラ、流通経路等の問題によるわけですが、産直や地産地消の体制をつくってそれらを見直し、極力コストを抑える努力をしている林業家、施工者、設計者がいます。
また品質の問題は、きちんとした含水率管理や、ばらつきをなくすためのグレーディングを実施したり、昔はくるいがひどくて使えないと言われていた樹種も新しい脱脂乾燥の技術の開発で解決したりと、ひとつずつ問題と向き合い、解決していく動きが続いています。
コストが厳しいとなかなか目を向ける余裕もなくなりますが、でもできることなら自分たちの住む土地のまわりにある山や森が元気でいられるように、家づくりのとき少しでもそうした木にお世話になれたら、と思います。
部位別に見ると国産材の利用は土台で5割、柱及び和風造作材で7割、横架材が3割程度でした。材積でいうと梁は柱よりだいぶ多いので、半分以上は外材ということになります。またアンケートの対象は工務店だけで、大手のハウスメーカーや建材屋、2×4は入っていませんから、それらを含めた全体でみると国産材の比率はかなり低いものになります。
一方で、国産材を使わない理由は「外材より高いから」、「含水率、くるい、強度等品質が悪いから」、「欲しいサイズのものが無いから」等が多く挙げられました。
一般的には国産材は苦しい状態であることは明らかですが、一方で国産材、地場産材を使おう、使ってもらおうと頑張っている人たちも最近増えています。
何故「高い」かというと、林業そのものにかかるコストや山から消費地までのインフラ、流通経路等の問題によるわけですが、産直や地産地消の体制をつくってそれらを見直し、極力コストを抑える努力をしている林業家、施工者、設計者がいます。
また品質の問題は、きちんとした含水率管理や、ばらつきをなくすためのグレーディングを実施したり、昔はくるいがひどくて使えないと言われていた樹種も新しい脱脂乾燥の技術の開発で解決したりと、ひとつずつ問題と向き合い、解決していく動きが続いています。
コストが厳しいとなかなか目を向ける余裕もなくなりますが、でもできることなら自分たちの住む土地のまわりにある山や森が元気でいられるように、家づくりのとき少しでもそうした木にお世話になれたら、と思います。
by ryo-oguchi
| 2006-08-07 15:11
| 建築のはなし