2007年 09月 25日
2007年度木造耐力壁ジャパンカップ・予選第2日 |
2日目で一番の注目はポラスの「短足(短柱)の行進」。なんと土台から桁まで通っている柱が1本もないという破天荒な仕組みで、しかも施工が始まるや否や柱を切り始めるというパフォーマンスもなかなか度肝を抜かれました。(予め切っておくとカット数が加工費にカウントされ、施工時間内に切ると施工費にカウントされるので、どちらがルール上少ないか、が判断の分かれ目になるわけですがそれにしても…)
で、加力してみるとこれが強くてしかも粘るのです。横材ごとの短足(短柱)はほぞで差し込まれているだけなのですが、それがめりこみ、曲がり、圧縮のかかるゾーンはほぞが太かったり、部位に応じて桁に入るほぞの長さを変えたりと、実に奥の深い工夫でもって、400ミリ/30kN近くまで耐力を発揮しました。独創性では今年随一といってもよいと思います。
ポラスからのもう1体の耐力壁「枠縁」は、「短足(短柱)の行進」ほどの珍しさはありませんでしたが、仲良く予選突破を果たしています。
仕組みとしては、めり込みとビスをうまく組み合わせ、引張のかかる柱脚はポラスの十八番であるほぞに鉄板を巻いてビスで縫う接合と座金付ボルトを併せて押さえ込むということで、400ミリ/約18kNをかせぎつつ材料加工施工環境負荷をそこそこに抑えて、短足に次いで5位に入っています。
2日目には日建のもう1チームの「1年越しの想い」も登場し、見事予選通過を果たしています。コンセプトとしては初日の「金魚」に近く、耐力はそこそこ(12.5kN)でも400ミリまで粘り、コストをぎりぎりに抑えてポイントを稼いでいます。ポイントを獲得するという意味では、相当熟練してきていると思うので、次は、ここから耐力を上げていく方向にステップアップしていくことを楽しみにしています。
で、加力してみるとこれが強くてしかも粘るのです。横材ごとの短足(短柱)はほぞで差し込まれているだけなのですが、それがめりこみ、曲がり、圧縮のかかるゾーンはほぞが太かったり、部位に応じて桁に入るほぞの長さを変えたりと、実に奥の深い工夫でもって、400ミリ/30kN近くまで耐力を発揮しました。独創性では今年随一といってもよいと思います。
ポラスからのもう1体の耐力壁「枠縁」は、「短足(短柱)の行進」ほどの珍しさはありませんでしたが、仲良く予選突破を果たしています。
仕組みとしては、めり込みとビスをうまく組み合わせ、引張のかかる柱脚はポラスの十八番であるほぞに鉄板を巻いてビスで縫う接合と座金付ボルトを併せて押さえ込むということで、400ミリ/約18kNをかせぎつつ材料加工施工環境負荷をそこそこに抑えて、短足に次いで5位に入っています。
2日目には日建のもう1チームの「1年越しの想い」も登場し、見事予選通過を果たしています。コンセプトとしては初日の「金魚」に近く、耐力はそこそこ(12.5kN)でも400ミリまで粘り、コストをぎりぎりに抑えてポイントを稼いでいます。ポイントを獲得するという意味では、相当熟練してきていると思うので、次は、ここから耐力を上げていく方向にステップアップしていくことを楽しみにしています。
by ryo-oguchi
| 2007-09-25 18:13