2007年 06月 28日
海野宿と車 |
五月の終わりに、海野宿という重要伝統的建造物群保存地区(いわゆる伝建地区)にでかけたとき、偶然にも、ジーロデ軽井沢という旧車のツーリングイベントが丁度通りがかりました。(本当に、偶然です。)
全部通り過ぎるには二時間ほどかかるとのことだったのですが、とりあえず最初の何台か見てみようと、水路端に腰を下ろし待つことしばし、三匹が斬るの町並みに、フェラーリエンジンの乾いたエキゾーストを響かせて最初にやってきたのは、眩い水色の、ランチャストラトス。 その後に続々とやってくるオープンホイールや各国各時代の、人の手と情熱で作られていた時代の車たち。結局あっという間に二時間が過ぎてしまいました…。
それにしても感じたのは、古い町並みと車たちとの、ものすごい違和感です。
例えば軽井沢のホテルの前や都心の街路で見かけたなら、自分はあくまで工芸品を鑑賞するというスタンスで、周囲の景観は単なる背景としてあるだけで、車と環境との間にこうした違和感は感じなかったかもしれません。けれども今回見た町並みは、目一杯ドメスティックな、大工棟梁の手になるもので、それと欧州のカロッツェリアの手になる車たちは、ものすごく不似合いに見えました。
異文化同士の正しい出会いというのは、本来こんなふうな違和感のぶつかりあいなのかもしれないと思い、おもしろかったです。
唯一、ロールスロイスだけは、まわりと似合う似合わないなどおかまいなしに圧倒的な存在感を放っていましたが…。
全部通り過ぎるには二時間ほどかかるとのことだったのですが、とりあえず最初の何台か見てみようと、水路端に腰を下ろし待つことしばし、三匹が斬るの町並みに、フェラーリエンジンの乾いたエキゾーストを響かせて最初にやってきたのは、眩い水色の、ランチャストラトス。
それにしても感じたのは、古い町並みと車たちとの、ものすごい違和感です。
例えば軽井沢のホテルの前や都心の街路で見かけたなら、自分はあくまで工芸品を鑑賞するというスタンスで、周囲の景観は単なる背景としてあるだけで、車と環境との間にこうした違和感は感じなかったかもしれません。けれども今回見た町並みは、目一杯ドメスティックな、大工棟梁の手になるもので、それと欧州のカロッツェリアの手になる車たちは、ものすごく不似合いに見えました。
異文化同士の正しい出会いというのは、本来こんなふうな違和感のぶつかりあいなのかもしれないと思い、おもしろかったです。
唯一、ロールスロイスだけは、まわりと似合う似合わないなどおかまいなしに圧倒的な存在感を放っていましたが…。
by ryo-oguchi
| 2007-06-28 23:22
| まちのはなし