2006年 07月 29日
光と孔 |
Steven Holl展「 Luminosity / Porosity」をギャラリー間に見に行ってきました。
信濃町から乃木坂まで電車だとあっちこっち2回乗り換えて30分くらいかかりますが、自転車だとあっという間です。もっとも道を一つ間違えたせいで自転車担いで階段登る羽目になりましたが。
行く前に考えていたこととしては、Luminosity / Porosity、すなわち光と孔(あな)。つまり建築は、外形(フォルム)があって中に空間=孔があるとすると要は四角くて孔だらけのスポンジみたいなもので、このスポンジというのは、繊維と孔で出来ている。繊維のほうは外形として目に見えるし触れるしそれをごしごしして使うこともできて、とにかく色々な手段で認識できる。一方でその繊維によってかたちづくられる孔の方は、目に見えないし(見えるのは向こう側の繊維だけ)触ることも出来ないし、ごしごしもしようがない。孔を認識する唯一の術は光を満たすことだけで、孔に光を満たせばそれが透けたり反射したりして、そこに孔があることを認識できる。というようなことだろうか、でも建築の場合そこに人がいて、ひとの行為があるから孔は孔としてひとに認識されるわけで、逆な気もするし…等。
きっと自分の考えとは全然違うのだろうなあ、と思いつつ見に行ったらやはり全然違いました。当然ですね。
もっと表層的な話で、ただとてもきれい(語彙が乏しくてすみません)で、本当は色々むつかしい理屈があるらしいのですが、それを読まずに展覧会をみれば、ただもう単純に空間体験を題材にした現代芸術として、孔と光がちょっとだけ楽しかったです。
興味を持った方は是非といいたいところですが、すみません、今日が最終日でした。
帰りに青山墓地を廻って外苑の銀杏並木を通って帰りました。
銀杏並木は秋の黄葉が有名ですが、夏の盛りは、暗く感じられるくらい濃い緑のトンネルが涼しげで気持ち良かったです。
信濃町から乃木坂まで電車だとあっちこっち2回乗り換えて30分くらいかかりますが、自転車だとあっという間です。もっとも道を一つ間違えたせいで自転車担いで階段登る羽目になりましたが。
行く前に考えていたこととしては、Luminosity / Porosity、すなわち光と孔(あな)。つまり建築は、外形(フォルム)があって中に空間=孔があるとすると要は四角くて孔だらけのスポンジみたいなもので、このスポンジというのは、繊維と孔で出来ている。繊維のほうは外形として目に見えるし触れるしそれをごしごしして使うこともできて、とにかく色々な手段で認識できる。一方でその繊維によってかたちづくられる孔の方は、目に見えないし(見えるのは向こう側の繊維だけ)触ることも出来ないし、ごしごしもしようがない。孔を認識する唯一の術は光を満たすことだけで、孔に光を満たせばそれが透けたり反射したりして、そこに孔があることを認識できる。というようなことだろうか、でも建築の場合そこに人がいて、ひとの行為があるから孔は孔としてひとに認識されるわけで、逆な気もするし…等。
きっと自分の考えとは全然違うのだろうなあ、と思いつつ見に行ったらやはり全然違いました。当然ですね。
もっと表層的な話で、ただとてもきれい(語彙が乏しくてすみません)で、本当は色々むつかしい理屈があるらしいのですが、それを読まずに展覧会をみれば、ただもう単純に空間体験を題材にした現代芸術として、孔と光がちょっとだけ楽しかったです。
興味を持った方は是非といいたいところですが、すみません、今日が最終日でした。
帰りに青山墓地を廻って外苑の銀杏並木を通って帰りました。
銀杏並木は秋の黄葉が有名ですが、夏の盛りは、暗く感じられるくらい濃い緑のトンネルが涼しげで気持ち良かったです。
by ryo-oguchi
| 2006-07-29 14:59
| 建築のはなし